あらすじ

時は昭和40年代の東京、下町。

唯一の家族である父親が失踪したことで、叔父の家に引き取られるも、叔母の酷い仕打ちに耐えきれず家を出る。


小学5年生にして一人暮らしを余儀なくされた少年・成治。

「お父さんはきっと帰って来てくれる。僕の次の誕生日までには必ず帰って来てくれる」

そう信じながら新聞配達をして生活をしのぐ日々。

そして訪れた誕生日に父は帰って来なかった。

「僕はお父さんに棄てられたんだ」と悟った成治はひとりで生きて行くことを決意する。


寝る間を削りアルバイトで生活費を稼ぎながら中学、高校と卒業した成治は

数多くの挫折を味わいながらも社会人として歩んでいた。


そんな中、成治のもとに突然、余命いくばくも無い父の居場所の知らせが届く。

18年ぶりに再会した父が死を目前にして成治に語った事とは…。